俺以外と俺

世界の狭さ、伝えます

社会不適合者は生きていけない

 こんにちは、10月なのにすっかり寒くなっちゃった。冬だねぇ。

 

 今回は皆に僕が受けてたパワハラの話をしようね。

 

 まず始めに、僕は社会人4年目の21歳高卒社会不適合者。18で働き始めて、去年の9月から新しい部署に所属されたんだ。難しい仕事だって分かっていたから、色んな研修を受けて資格をとってそこそこ努力したんだ。不安ばかりだった。

 

 いざ働き始めると皆いい人だって気付いた。話したことのなかった鬼のような顔の人や、無口だと思っていた無愛想な人も。話してみると皆いい人で、色々教えてくれたしフォローもしてくれた。安心できる職場だなぁと思ったんだ。僕の教育担当になった人は前々から知ってた人で、 優しいイメージがあったから安心してた。

 

 教育担当の人(以下:Aさん)は部署に配属されて1回目は優しく教えてくれた。物覚えと要領の悪い僕は、メモを取り真剣に聞いて早く独り立ち出来るように努力した。

 

 でも2回目の勤務の時、Aさんの形相は変わっていた。少しの言い間違いやミスで物凄い叱責をされた。多くの人と関わる仕事だった。コミュ障陰キャの僕には人に何かを伝えるのが苦手で、伝える定型文があってもそれを誰かに見られたり初めて発音する言葉だと詰まったり言い間違いをしたりする。辛かった。

 

 最初は自分が悪いって分かっていたから、頑張ろうとか社会は甘くないぞって言い聞かせてなんとか踏ん張ってた。でも勤務を重ねる毎に、叱責は酷くなっていった。僕のミスが多いのが原因だと分かっていた。何回やっても100%の完成度で出来なかったり、1度聞いたことを状況が少し変わるだけで忘れていたり。悲しかった。どんどん自信がなくなっていった。

 

 自分の無能さが招いていることではあったが、「これ前も言っただろ、なんで今聞いた?」と強く言われたり、頭を叩かれたり、「お前さっき上司の前で作業に自信があるって言ったから出来なかったら殴るから」等言われ、もしかしたらこの人もおかしいんじゃないかと思い始めた。

 

 とある日僕は未だにそうは思っていないが、ミスをしたと思われ怒られた。その時理不尽過ぎて下を向きながら拳を強く握っていた。するとAさんから「俺ってそんなに厳しい?自分ではそう思ってないんだけど」と言われた。言葉が出なかった。

 

 それ以来心が明らかに荒んだ。理由は分からなかったが、苦しみが止まらなくなった。Aさんに「仕事慣れた?」と聞かれ「そこそこですね」と答えると「まだお前全部の作業経験してないだろ、全部経験して初めて慣れたって言うんだろ」と言われた。コミュニケーションの一環として聞かれたのかと思い答えたらこのザマだった。この質問をされて以来何を答えてもこの人は文句を言ってくるんだろうな、と思うようになり、更に心が疲弊していった。

 

 また別の日、作業で別の教育担当の人から教わったやり方をしたら、Aさんに俺そんなことを教えていないと文句を言われ、あまりにも理不尽で泣きながらトイレで吐いて涙を拭った。

 

 またまた別の日、部署から少し離れた場所で仕事をしていた時、僕の心は限界が来ていた。Aさんの見習いについていた日だった。何を言われたかは覚えていないが、理不尽なことで怒られたのは覚えている。昼休憩の時、食べようとしたパンが持ち上げられなかった。力が入らなかった。ふと立ち上がり、手を洗った。手を洗い、水を止めようと思ったが止められなかった。そのままシンクに手をついて10秒くらいしゃがんで下を向いていた。別の上司(以下:Bさん)が様子を見に来て「大丈夫?」と声をかけてくれた。大丈夫です、と答えようとしたが、言葉が出ず明らかにおかしかったのか「戻ろっか」と言われ部署の係長に電話をしてもらい部署に戻り、休憩させてもらうことになった。

 

 部署に戻っている時涙ぐんでいる僕を何も言わず、部署の送ってくれ、係長に引き渡してくれた。係長に「大丈夫?」と聞かれた時、涙が止まらなくなり「すみません辛いです」と答えた。

 

 全てを察してくれたのか、ただ泣いているだけのキショい僕に「1回全部出そう」と言ってくれ、これまでのAさんから受けたことを話し、仕事が辛いと言った。係長はただひたすら頷いて話を聞いてくれた。

 

 すっかり自信のなくなっていた僕は「辞めた方がいいですかね」と聞いた。その瞬間係長は驚いたような顔をした後申し訳なさそうに「そんなことないと思うよ」と言ってくれた。すごく申し訳なく感じた。

 

 それからはAさんと勤務が被らないように手配してくれた。あれから約1年が経つが未だにAさんのことは苦手だ。

 

 僕は社会不適合者で、無能のカス人間だと思う。でも色んなことを考えると仕事は辞められない。そこそこ頑張らないといけない。他の人が苦痛に感じないことを歯を食いしばって苦しみながら進んでいかなきゃいけない。誰も見てないこんなブログだけど、もし生きるのが辛い人が見てくれたなら、僕が頑張るから貴方は頑張らなくていいんだよって伝えたい。同じような境遇で仕事を辞めた人とか、未だにそれが変わってない人とか。逃げようね、死なないでね。